梅雨時期に頭痛になるひと必読!【鍼灸院監修】東洋医学でみる体質と対策について

梅雨時期の頭痛の原因

湿度の高い梅雨時期になると頭がズーンと重くなったり、痛みに悩まされている人が多いようです。

陰陽学説では日本の梅雨時期は6月頃から。

中医学には”整体観念“という考えがあるように、自分の心や身体だけではなく、身体に現れる症状と自然界で起る現象も同様に、全てが影響しあっています。

そこで東洋医学の視点から、梅雨時期の頭痛はなぜ起るのか、その原因と対策について、マザーネイチャー鍼灸治療院・院長の二宮先生に教えてもらいました。

梅雨の時期の頭痛はなぜ起るのか?

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原因1)気圧が下がると拡張する血管

飛行機内での気圧の変化で、お菓子の袋がパンパンに膨らむ経験をお持ちの方は、イメージしやすいのではないでしょうか。

同様に、私たちの血管も気圧が下がると拡張します。

手足や顔等と違い、脳は頭蓋骨に覆われているため、内側からは「広げようとする圧力」によって痛みが生じます。これが、血管拡張型の頭痛です。

また、気圧が下がると血管の拡張に伴い、酸素も薄くなるので、脳はより酸素を求めるためにさらに血管を拡張させます。この時の痛みはガンガンする、ドクドクする痛みとして出てきます。

血管が拡張すると血管周囲の神経は敏感になり、刺激により痛みが出ます。その刺激で発生する「炎症物質」がまたさらに血管を拡張してより強い頭痛へと進んで行きます。

このズキズキする痛みは「神経性の頭痛」です。

低気圧頭痛による痛みは、この血管痛と神経痛の両方の痛みによるものです。

原因2)血管の拡張に影響を与える「高い湿度

東洋医学では高い湿度を「湿邪」といって、最も悪さをする要因の一つとして捉えています。

これは、湿度だけではなく、身体の中の余分な水のことも指します。体内の余分な水は血管を拡張し、流れを悪くしてしまいます。

人間は皮膚や呼気からも「体内の余分な水」を排出し捨てていますが、日本の梅雨のような「高湿度の環境」ではそれが難しくなります。

また、淀んだ「湿邪」は滞った所で熱を生み → そして「湿熱」となります。

熱は上に昇る物理的な法則がありますから、必然的に逆上せて頭が熱くなり、よりいっそう脳の血管を拡張させそれにより頭痛を生じさせてしまいます。

(※溜まった水が熱せられて、蒸発しながら上昇するイメージ)

頭痛を起こすひと・起こさないひとの違いはコレ!

では何故、梅雨の時期に頭痛を起こす人と起こさない人がいるのでしょうか?

この時期に頭痛を起こす人の特徴は以下、

  • 体質的に副交感神経が優位の人
  • 水分を取りすぎている人
筋トレ

反対に、この時期に頭痛が起きにくい人もいます、「交感神経が優位で血管が締まっている体質の人」です。

気圧が低くなり、通常より酸素が薄く、光が少なくなるということは、活動を止めて休息しましょう!というサインであり、その結果、副交感神経優位になって、リラックス状態になります。すると血管は拡張します。

元々、副交感神経優位の人は、ただでさえ血管拡張モードなのに、気圧が下がってより血管が拡張し頭痛が起きるのです。

自律神経が弱っている人も調節できなくなり、同様に頭痛が起きる場合もあります。この様な人は規則正しい生活を心がけて自律神経を整えて下さい。

頭痛の4つの対策方法

梅雨時期の頭痛対策として、自分でも出来ることを教えてもらいました。

1. 交感神経を上げてファイティング状態にする

低気圧頭痛は基本的に副交感神経優位で起こりますので「交感神経を高める事」が重要になってきます。

交感神経を刺激すると血管が収縮するので、多少辛くても気合い入れて掃除をしたり、軽く運動して身体を動かしたりした方が、頭痛が軽減されたりします。

また、横になって休むと副交感神経が優位になるので、休んでも治らない頭痛の場合は、起きて軽く歩いたりしてみて下さい。

すると足の方に重力と動力によってが血液が降りていくので、物理的に脳の膨張が軽減されます。

2.コーヒーや緑茶等、カフェインを意識する

コーヒー

カフェインは血管を収縮する作用があるので、低気圧頭痛の場合は楽になることも多いです。

ですが、飲む時は温度と量に注意して下さい。

量を取りすぎると水分過多になり血管の膨張と循環低下を招きます。また、冷たい飲み物を取ると「腸が冷えて固くなり、熱が上に逃げて逆上せてしまい、より脳が熱化」してしまいます。

そして、腸の血流量が落ちて全身の循環と代謝が落ちてしまい、自然治癒力は低下しますで、飲む場合は温かい飲み物にして下さい。

3.利尿作用のある物を意識する

低気圧頭痛は、基本的に体内の余分な水が影響しているので、尿でそれを排出するのも効果的です。

利尿作用のある食べ物は、スイカやトウモロコシ、トマト等の夏の野菜や果物に多く含まれています。ただし、夏の野菜や果物は身体を冷やす性質があるので取りすぎに注意して下さい。

因みにカフェインも体内の老廃物や余分な物を尿と一緒に捨ててくれますが、やはり身体を冷やしますので取りすぎには注意が必要です。

4.首肩のストレッチをする

首を絞められている状態を想像すると分かる様に、首肩の凝りが酷くなると、血液が脳から身体の方へ流れて行きにくくなり、脳の浮腫みにつながります。

そもそも滞りがなければ、気圧や湿度の変化でそこまで頭痛がすることはありません。

しっかり首肩の凝りをほぐして脳循環を良くする事が、頭痛を取り除く上で大切なポイントになります。

しかし、カイロを貼って温める方法を用いる場合は注意が必要です。

カイロで温めることは血管収縮型の頭痛にはとても効果的です。

しかし、低気圧頭痛の場合は、温めることによって、より血管が拡張し、痛みが増してしまう場合もあります。

カイロを貼って痛みが悪化する場合は、すぐに剥がして下さい。

この様に、頭痛は 体質によって正反対の性質 があったり、

他にも 気圧はきっかけ に過ぎず、複雑な要因が絡んでいたりする場合もありますので、治らない場合は相談して下さい。


先生ありがとうございました。

実際、頭痛のときは「首に詰まり・凝り」があるのを感じることが多いです。

ひとの体質は、一人一人が異なります。「頭痛」と言っても、自分が体質的に「副交感神経優位なのか、交感神経優位なのか」の見極めを間違えると逆効果になります。

ご自身で判断できない場合はプロフェッショナルに相談し、自分の体質を “正しく知る” ことをお勧めします。

INEDGEを通じて、先生に相談することも可能ですので、興味のある方はHPをご覧ください。